2025年9月の為替相場展望まとめ
2025年9月は米国FOMC・日銀会合・ECB理事会・米CPI・米雇用統計など、**ビッグイベントが集中する“波乱月”**です。
特にドル円(USD/JPY)とユーロドル(EUR/USD)は大きく動く可能性が高く、個人トレーダーは戦略をしっかり準備しておく必要があります。
9月の主なイベントカレンダー(JST)
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9/5(金)21:30:米・雇用統計(NFP)
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9/11(木)21:30:米・CPI(8月分)
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9/11(木):ECB理事会(声明・会見)
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9/16〜17:米FOMC(SEP/ドットチャート更新)
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9/18〜19:日銀金融政策決定会合
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9/19(金):日本CPI(全国、8月分)
👉 これらのイベント前後はスプレッド拡大やフェイクの値動きに注意が必要です。
歴史的に9月相場で注意すべき点
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株式市場は9月が弱い傾向 → リスクオフで円高に振れやすい
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米ドル円は「戻り売られやすい」季節性あり
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日本企業の中間決算(9月末)によるレパトリ(資金還流)フローが円高圧力になる可能性
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介入リスク:過去にも円安急伸局面で財務省が介入した実績あり
想定されるシナリオと為替の動き
シナリオ①(ベースシナリオ)
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NFP・CPIが弱め
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FOMCで利下げ観測強まる
👉 ドルは上値が重く、ドル円は戻り売り優勢/ユーロドルは底堅い展開
シナリオ②(タカ派サプライズ)
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NFP・CPIが強い
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FOMCが据え置き+利下げペース縮小
👉 ドル円は急上昇するが、日銀のタカ派姿勢や介入警戒で上値は限定的
シナリオ③(ディスインフレ再加速)
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NFP大幅悪化+CPI鈍化
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早期利下げ観測
👉 ドル安+円高が一気に進行、ドル円は急落リスク
個人トレーダーへの戦略アドバイス
ドル円(USD/JPY)
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戻り売りを基本戦略に
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イベント直後15分は「ノートレード」でフェイク回避
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急騰局面は介入リスクを意識し、小ロットで分割決済
ユーロドル(EUR/USD)
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米CPIとECB理事会が同日に集中 → サプライズで大きく動く
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歴史的に9月はユーロ買いの傾向あり → 押し目買いが有効
クロス円(EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPY)
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株式市場の下落リスクに連動しやすい
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特に月末はロンドンFIXのフローで一方向に走りやすい
トレードチェックリスト(9月版)
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経済指標はアラートを設定(15分前・5分前・直後)
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ポジションサイズは通常の50%以下に抑制
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成行注文は避け、IFD-OCO+指値/逆指値を併用
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FOMCや日銀は一次ソース(FRB・日銀HP)で確認
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財務省の介入有無速報を随時チェック
よくある質問(FAQ)
Q1:9月は本当に円高になりやすいのですか?
A:必ずではありませんが、過去統計では株安リスクや決算フローで円高が出やすい傾向があります。
Q2:イベント前にポジションを持つのは危険ですか?
A:はい。特に雇用統計・CPI・FOMCは“上下200pips”動くこともあるため、事前保有はリスクが大きいです。
Q3:ドル円の介入はどんなタイミングで起きますか?
A:短期間で急激に円安が進んだとき(例:1日で2〜3円)に発動するケースが多いです。
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