~初心者にもわかる!今週の為替相場のポイントとトレード戦略~
2025年4月14日からの週、FXでドル円を取引する方に向けて、為替相場の見通しを解説します。FX初心者の方でも理解しやすいよう、専門用語や背景もやさしく解説していきます。
■ 金利差ってなに?日米の金融政策が相場に与える影響
まず、為替相場に大きな影響を与える「金利差」について簡単に説明します。 金利差とは、日本とアメリカの金利の差のこと。一般的に「金利が高い通貨が買われやすく、金利が低い通貨は売られやすい」という傾向があります。
2025年現在、アメリカの中央銀行(FRB)は3月に利下げを行い、景気を刺激しようとしています。さらに9月にも追加の利下げがあるかもしれないと市場では予想されています。一方、日本銀行(日銀)は1月に金利を引き上げ、今後も7月にもう一度利上げをする可能性があると見られています。
つまり、日本の金利が少しずつ上がり、アメリカの金利が下がる方向にあるため、日米の金利差は縮まっています。これは円高(ドル安)になりやすい状況をつくっているのです。
■ トランプ大統領の発言ってそんなに影響あるの?
FX相場では、政治家の発言も大きく影響します。特にトランプ大統領のように影響力がある人物の発言は、為替相場を一気に動かすことがあります。
例えば、先週のトランプ大統領の演説では「アメリカの製造業を守るために為替操作国に対する関税を検討するべき」と述べました。この発言を受けて、市場では「日本も名指しされるかも?」と警戒され、ドルを売って円を買う動きが強まりました。
また、中東情勢や中国との関係など、世界情勢にも敏感なトランプ大統領が発言することで、市場はリスクを避けようとして「安全資産」とされる円が買われる傾向もあります。
■ 今週の注目!経済指標スケジュール
経済指標とは、国の経済の健康状態を数字で表すもので、発表されると為替相場が大きく動くことがあります。今週、注目されている指標は次の通りです:
- 4月16日(火)米国 小売売上高(3月分):アメリカの消費の勢いを確認できる指標。
- 4月17日(水)米国 CPI(消費者物価指数):インフレの状態を見る大事な指標で、FRBの利下げ方針に影響。
- 4月18日(木)日本 貿易収支:日本がどれだけ海外と取引して利益を出しているかがわかる指標。
これらの数値が予想より良ければドル買い(円安)になりやすく、悪ければドル売り(円高)になりやすいです。
■ テクニカル分析って何?チャートから見る今後の流れ
テクニカル分析とは、チャートの動きや過去の価格のパターンから、今後の値動きを予測する方法です。
現在のドル円チャートでは、日足ベースで下落トレンドが続いており、200日移動平均線(長期的な価格の平均)が意識されています。具体的には、下値のサポート(価格が下がりにくいライン)は143.50円付近、上値のレジスタンス(価格が上がりにくいライン)は153円あたりと考えられます。
さらに、フィボナッチ・リトレースメントという手法を使って分析すると、142円台後半が中期的なターゲットになりそうです。これは去年からの上昇相場に対する「半値戻し」として、注目されています。
■ 今週のトレード方針は?初心者向けの戦略
今週のトレード戦略としては、「戻り売り(上がったところで売る)」が基本スタンスになりそうです。
その理由は以下の通り:
- アメリカは利下げモード、日本は利上げ観測あり → 円高要因
- トランプ大統領がドル高を牽制する発言 → 円高要因
- 経済指標次第では一時的な反発もあるが、全体として円が買われやすい
ただし、短期的に経済指標が良かったり、地政学的リスクが後退したりすると、ドルが買われる(円安)場面もあります。そんな時は、RSIやMACDといった「買われすぎ・売られすぎ」を判断するテクニカル指標を活用して、エントリーのタイミングを見極めましょう。
■ 最後に:予想レンジと注意点
今週の予想レンジは「140.00円~153.00円」。 特に、145円を下抜けた場合は、円高が加速して140円前半まで進む可能性もあります。
初心者の方は、急な値動きに備えて「損切り設定(ストップロス)」を必ず入れ、資金管理をしっかり行いましょう。為替は時に予想外の動きをするため、情報収集を続けつつ柔軟に対応することが大切です。
今週も冷静な判断と戦略的なトレードで、チャンスを活かしていきましょう!
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