FXトレードに慣れ、
デイトレードやスイングトレードという言葉を知った頃。
僕は「スキャルピングトレード」という言葉を知りました。
当時のイメージは、
「1分足チャートを見て、上がるか下がるかを予想するトレード」。
どこか“ギャンブルっぽい”印象もありました。
だから最初は、
なるべく「ちゃんとしたトレーダー」に見えるような手法を選ぼうとしていました。
ポジションを持ち、
我慢し、
伸ばす。
いわゆる「王道」と言われるトレードです。
でも、
長く伸ばそうと思っても伸ばせない。
損切しようと思っても、全損するまで引っ張ってしまう。
★結果、こんなトレードになっていました。
長く考え続けるトレードが、想像以上につらかった
理由はシンプルです。
考え続ける時間が、僕には致命的に合わなかった。
含み損を抱えながら、
チャートを何度も見返し、
「まだ大丈夫だろうか」
「ここで切るのは早すぎないか」
そんな思考を何時間も繰り返す。
この時間が、本当につらかった。
負けていることそのものより、
**負けている状態を“見続けること”**が苦痛だったのです。
夜まで引きずる。
次の日も頭の片隅に残る。
トレード以外の時間まで、気持ちが重くなる。
「これは非常につらい」
そう感じるようになりました。
短い不快より、長く続く苦痛のほうが耐えられなかった
あるとき、はっきり気づいたことがあります。
僕が本当に嫌なのは
一瞬の不快ではなく、
長く続く苦痛なんだと。
損切の瞬間は確かに痛い。
でも、
・含み損を眺め続ける時間
・切れない自分を責める時間
・判断が遅れた結果、損が膨らむ時間
これらのほうが、はるかにつらかった。
だったら、
「早く終わらせるトレードのほうがいい」
そしてこの考えが、
僕をスキャルピングへ向かわせました。
だから僕はスキャルピングを選んだ
スキャルピングは、
・考える時間が短い
・決断が早い
・ポジションを引きずらない
この特性が、僕の神経と相性が良かった。
短時間で
「入る」
「違うなら切る」
「終わり」
これができると、
トレード後に残る疲労が圧倒的に少ない。
スキャルは「楽」だから選んだわけじゃありません。
苦しまないために選んだ、という感覚に近いです。
ただし、スキャルには落とし穴があった
一方で、スキャルには別の罠がありました。
それが、
興奮状態のトレードです。
エントリーがうまくいくと、
「いける気がする」
「もっと取れるかもしれない」
そんな感覚が湧いてきます。
すると、
・エントリーを連射する
・ロットを上げる
・冷静さが消える
この瞬間は、正直“気持ちいい”。
でも、その先に待っているのは
気持ちよさではなく、
長く続く苦痛でした。
含み損が膨らむ。
切れない。
自分を責める。
そして、トレード後も引きずる。
結局、
「短い快楽」と引き換えに
「長い苦痛」を買っていたのです。
そして僕は、
このパターンで何度も自分を苦しめてきました。
今、僕がスキャルで一番大事にしていること
今の僕がスキャルピングで一番大事にしているのは、
気持ちよさを判断基準にしないことです。
・興奮してきたら危険
・連射したくなったら終了
・ロットを上げたくなったら席を立つ
これは逃げではありません。
自分の特性を理解した上での、リスク管理です。
勝ちたい気持ちより、
壊れないことを優先する。
短時間で終わり、
トレードを日常に持ち込まない。
それが、僕にとっての正解でした。
スキャルは短気な人の手法じゃない
スキャルピングは、
「せっかちな人向け」
「落ち着きがない人向け」
と言われがちです。
でも、実際に続けてみて思います。
スキャルは、
自分の感情をよく理解している人の手法です。
・何がつらいのか
・何で壊れるのか
・どこで興奮するのか
それを知らないと、
スキャルは一瞬で地獄になります。
これは、未来の自分への戒めでもある
この記事は、
誰かに向けたものでもありますが、
同時に未来の自分へのメモでもあります。
資金が増えたとき、
・ロットを上げたくなったら
・連射したくなったら
・「今日はイケる」と感じたら
この文章を読み返して、
ブレーキを踏めるように。
スキャルを選んだ理由を、
忘れないために。
おわりに
僕は、
「長く苦しむトレード」をやめました。
その代わりに、
「短く終わらせるトレード」を選びました。
これは正解でも、不正解でもありません。
僕という人間に合っている、というだけです。
トレードは、
手法選びより先に
自分の神経を知ることが大事なのだと、
今はそう思っています。


コメント