2020年1月末のコロナウイルス感染拡大から、2ヵ月弱。
世界中への感染拡大を見て、世界各地で株価の下落が見て取れます。
さらに3月9日には、原油価格の大幅な下落もあり、日経平均2万円割れ、
ダウ平均も2000ドル以上も下落する事態になっています。
このような世界情勢の中では、どの通貨ペアが利益を取れるのか?
について考えていきたいと思います。
ちなみに株において激震のあった3月9日。為替相場においても
大きな動きがありました。
東京時間において、ポンドオーストラリアドルは、実に約1000Pipsも
動いています。ドル円でも東京時間で270Pipsの動きがありました。
FX業界において、月間1000Pips取れたら、専業でもやっていける
レベルです。それがわずか数時間、いや数分で獲得できた事になるレベル
なのです。いかに大きく変動したかわかります。
このような相場では、初心者は手を出さないほうが賢明です。
なぜなら、大きく勝てる可能性がある反面、大きく負ける可能性も
多大にあるのです。それほど乱高下しながら、動いているのです。
それでは、このような状況下では、どの通貨ペアがより勝てるのかを
考えて行きます。FXトレードでは、ボラ(ボラティリティ)が無いと
勝ちづらいと言われます。ボラとは、相場の動く幅です。
これがなければ、膠着状態にあり、勝てる要素が少なくなります。
ボラが大きい相場が勝てるかと言うと、今回のような1000Pipsも
動くような相場では、上下に大きく揺さぶられる為、勝てる要素は
減ってしまいます。
今回のコロナウイルス騒動から、どのような傾向があるかを
みていきましょう。
「有事の円買い」という言葉があります。
円は、リスク回避通貨と呼ばれ、何かある時には、円高に動く事が
多いのは、周知の事実です。最近はこの影響も少なくなってきていましたが、
今回のコロナウイルスに発する世界株安では、大きく影響を受けました。
主要通貨でみると、ドル円・ポンド円・ユーロ円・オージー(オーストラリアドル)円
全てにおいて、急な円高で推移しました。2月21日から円高になっています。
ではドルは?というと、ドル円ではドル安。ユーロドルでは、ドル安。オージードルでは
ドル安、ポンドドルでは、若干ドル安となっています。
ユーロでは、ユーロドルはユーロ高。ユーロ円ではユーロ安。ユーロポンドではユーロ高。
ユーロオージーでは、ユーロ高となっています。
最後にオージーです。オージー円ではオージー安。オージードルでは若干オージー高。
ポンドオージーではオージー安。ユーロオージーではオージー安となっています。
やはり円は全て円高に動いています。
通貨での強弱としては、円が一番強く、ドルが一番弱いのが分かります。
ドル円でもこのタイミングでは、ボラがあるので、円高への動きを見て
ショートポジション(売り)で持つ方が勝ちやすい状態にあると
いうのがわかります。
コロナウイルスの終息がいつになるのか未だ不透明ですので、しばらくこの状態
が続くとは思います。
日銀や各国政府の対応にて、一時的に戻す展開もあるかと思いますが、
こればかりは大きく戻し続けることは出来ないと考えます。
落ち着いた時が、買いの判断になる時と考えます。
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